在日韓国・朝鮮人自然消滅論(2)
2024-12-01


在日社会は21世紀半ばまでに、植民地支配に起因する「特別永住者」は0とは言えませんがほとんどが消え去り、日本国籍取得者やニューカマーなどに置き換わっていくことになるでしょう。  従って「在日問題」は近い将来に、数ある「外国人問題」のうちの一つでしかなくなり、その後は過去の問題として歴史の中に埋没していくものと考えられます。   (終わり)

在日韓国・朝鮮人自然消滅論(1) [URL]

【追記】

 拙稿 「第19題 消える『在日韓国・朝鮮人』」 [URL] にある “在日の結婚割合”について、下記のように説明を追加していますので、ご笑読下されば幸い。 ただし25年前のものです。

第42題 在日朝鮮人同胞どうしの婚姻の割合  [URL]

【追記】

 水野直樹・文京洙『在日朝鮮人 歴史と現在』(岩波新書 2015年1月)では、次のように論じられています。

先細るオールドカマー ‥‥ オールドカマーの減少の第一の原因は、日本国籍の取得、いわゆる「帰化」の増大である。 ‥‥ こうした帰化の増大にくわえて、日本人との<国際結婚>の増加も特別永住者急減の原因となっている。‥これに帰化者を加えると在日朝鮮人は、国籍上50〜60万人に及ぶ人口の損失を経験したことになる。 (213・214頁)

 「先細る」の先は「消滅」になると思うのですが、そこまでは論じていませんね。 それどころか、下記のように明るい展望を論じているので、大きな違和感があります。

90年代以降、留学などで韓国で学ぶ在日朝鮮人の若者も急増し、日韓双方にまたがる職業や、学術・文化・スポーツ活動を営む在日朝鮮人も少なくない。‥‥ “国民”についての画一的な見方を前提に常に日本か本国かの選択を迫られてきた在日朝鮮人のあり方にも新しい可能性を開くものだ  (232頁)

 在日の定義を「特別永住」だけでなく、日本国籍者まで広げようとしているようですが、果たしてこれで「新しい可能性を開く」ものなのでしょうか。 「在日問題」をいつまでも続けていきたいという“願い”のように思われます。


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