「みどり」という名の在日女性
2022-12-20


 11月15日付の拙ブログで、「みどり」という名前の在日韓国人女性がいることについて、次のように書きました。

[URL]

何十年も昔ですが、ある大学の朝文研(朝鮮文化研究会)の人から聞いた話です。 当時は大学当局から韓国・朝鮮人学生の名簿をもらうことができて、その名簿を使って韓国・朝鮮籍学生を一人一人訪ねてオルグしていました。 その中に「李みどり」という名前の学生がいたと言うのです。  実際にその学生に会うと、外国人登録証には確かに「李みどり」と書かれていたのでした。 つまり、ひらかな名の「みどり」が本名だということが判明したのです。 ならば本名を名乗って民族を取り戻そうという「本名を呼び名乗る運動」は一体どうなるのか、大いに戸惑ったと言っていましたねえ。

 ところが、その1年以上前に、この女性について次のように書いていました。   [URL]

ある教師がうちの在日生徒の名前は「みどり」で、このひらがな名で外国人登録されている、「本名を呼び名乗る」運動ではこの場合どうすればいいのか? 「みどり」という余りにも日本風の名前をハングルで書いて、それで「民族の自覚」なんて言えるのか?という疑問を提起していました。

 どちらが正しいのかと疑問を抱いた方もおられるでしょう。 

 こういう話は本人が特定される可能性のあるものです。 活動家とか有名人とかであれば構わないでしょうが、無名の一般人であれば特定されないように工夫する必要があります。

 前者は朝鮮文化研究会の部長だった方から聞いた話で、「みどり」という名前の在日がいたというのは事実と思われます。 もしその在日が今もご健在なら、70歳を過ぎておられるでしょう。 もう名前を出してもいいと思いました。 なお拙ブログで出す時は姓を変えているし、また大学名も明らかにしていませんので、特定はちょっと難しいと思います。

 次に1970〜80年代の「本名を呼び名乗る運動」のなかで、学校の先生から在日にひらがなの名前の子がいるが、これを本名としていいのか、これを「呼び名乗って」民族を取り戻すなんて言えるのか、という提起があったのも事実です。 なお何という名前だったか失念して思い出せません。 近年に拙ブログでこれを紹介する際に、上述の大学朝文研の話を思い出して、その名前を利用した次第です。

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 ついでに、これとは直接関係のない話をします。 17年ほど前に発表した「第85題 (続)『本名を呼び名乗る運動』考」 [URL] において、次のようなエピソードを書いたところ、疑問を持たれる方がいました。 

これは20数年前の出来事である。

在日は本名(朝鮮名)を名乗るべきだと強く主張する活動家Kさんがいた。彼は通名(日本名)を名乗る在日に会ったら、本名を名乗りなさいと言い、在日の子供たちにも本名を名乗るよう強く指導していた。

このKさんの運転する車に同乗した時のことである。警察の検問にあった。警官から「お名前は?」と尋ねられると、彼は「Fです」と通名を答えた。私はビックリした。相手が警察なら本名を名乗らなくてもいいのだとその時は無理に納得させたのだが、本名を呼び名乗る運動への疑問を持つきっかけとなった。

   警察の交通検問での質問に対しては、免許証に記載される本名を名乗らねばならないのに、なぜ通名を名乗り、警察はなぜそれを通したのか、という疑問ですね。

 このKさんは民族差別と闘う運動の活動家で、私も含めて周りは、Kさんは韓国か朝鮮籍だろうと思っていました。 ところが彼のお母さんは日本人で、彼は母の日本籍に入っていて、国籍は日本籍だったのでした。 後に彼の免許証を見せてもらったら、名前はお母さんの名前を受け継いだFという日本名でした。


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