在日韓国・朝鮮人が有する特別永住資格や生活保護、通名などが「特権」でないことは、これまで拙論で何度も言及してきました。 (下記 拙稿参照)
しかし在日だけが有する権利というものが確かにあり、これこそが「特権」と言えるのでないかと10年前に論じたことがあります。その一つが指紋押捺を強制されない権利です。 [URL] これについて次のように論じました。
一つ例を挙げると、韓国における指紋押捺義務について、本国の韓国人は住民登録の際に一本指の指紋押捺が義務付けられ、日本人は韓国に長期滞在するなら10本指の指紋押捺が義務付けられています。 しかし在日は韓国で長期滞在は可能ですが、日本の永住権を放棄しない限り住民登録できませんので、指紋を採られることはありません。 つまり指紋押捺について、在日は日本でも本国の韓国でも指紋を採られないのです。 このように日本人にも本国韓国人にもない権利が在日にあります。 こういったものが「特権」ではないかと思います。
ここでは「一つ例を挙げると」としましたので、もう一つ二つ、「特権」を挙げたいと思います。
外国旅行する時、空港の出入国審査の際に日本人用の窓口と外国人用の窓口があるのはご存じでしょう。 そして日本人用窓口には「特別永住者」も利用できるとあります。 つまり在日は海外旅行する際に、日本人用窓口も外国人用窓口も両方使うことが出来るのです。 ですから待っている人の列の少ない方に並べば、早く審査を終えることが出来ます。 これは日本国籍者も本国の韓国籍者も有していない権利となりますので、「特権」と言えるでしょう。 (なお最近は日本のパスポート所持者には入国審査で顔認証ができます。 これは韓国パスポートの在日は利用できません。 在日の特権はここでは通用しません。)
韓国の文化施設や史跡公園などでは、65歳以上入場無料という場合が多いです。 しかし65歳以上の日本人が行っても無料になりません。 なぜなら無料は韓国人に限られるからです。 ですから在日が韓国のパスポートを提示すると無料になります。 在日は普段日本で生活して税金も日本に納めており、本国である韓国には税金を出していません。 それでも65歳以上入場無料のサービスを受ける権利を有しているのです。 これも「特権」と言えるでしょう。
在日特権とは日本人も本国韓国人も有していない在日だけの権利であり、だから帰化すれば消滅する権利です。 私には在日特権と言えるのは以上の三つぐらいが思い当たるだけで、他にはないでしょう。
在日特権廃止を訴える人はこれには関心が行かないで、特権でも何でもないものを「特権」だと間違った主張を続けているのが不思議ですね。 さらには「死ね」「殺せ」「ゴキブリ」などと叫んでいたとなると、精神を病んでいるとしか言いようがありません。
【拙稿参照】
特別永住の経過 [URL]
特別永住制度の変更は非現実的 [URL]
在日の法的問題は解決済み [URL]
米国籍などの特別永住者 [URL]
在日の特別永住制度 [URL]
トルコ国籍の特別永住者?!―毎日新聞 ― [URL]
在日特権 [URL]
ある在日の生活保護 [URL]
もう一人の在日の生活保護 [URL]
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