韓国の有力紙『朝鮮日報』12月20日付を読んでいたら、犬の屠蓄業の廃業に関するニュースがありました。 インターネット版には出ておらず、紙面だけの記事のようです。 抜粋して翻訳してみます。
結局、商売を畳むモラン市場の最後の犬屠蓄業者 「城南市・動物愛護団体の圧力にこれ以上耐えることが出来なかった」
ソウル畜産のシン・スンチョル(53)代表は、京畿道城南市のモラン市場の最後に残った食用犬屠蓄業者だった。 ‥‥ 首都圏最大の犬の流通団地であるモラン市場をねらった動物保護団体の要求が続いた。
週末になると、動物保護団体が私の店の前に集まって来て「息子は国際弁護士だが、その父親は『〓〓〓』だ」と叫ぶ。
この「〓〓〓」という言葉、前後からすると罵倒語であることはすぐに分かりますが、これまで聞いたことがありませんでした。 何だろうと思って調べてみました。
「〓〓〓」は辞書では「犬白丁 @犬を殺して売ることを業とする人。A<罵って>不作法な人」と説明されていました。 「白丁」は日本では「穢多」に当たる言葉ですから、訳すと「犬殺しのエタ野郎」という意味なんですねえ。 凄まじい差別語・罵倒語です。
この差別語が、動物保護団体の口から出てくることに驚いた次第です。
【拙稿参照】
「白丁」について [URL]
韓国ドラマに出てくる「白丁」 [URL]
韓国映画に出てくる「白丁」 [URL]
韓国の有力紙に出てくる「白丁」 [URL]
「韓国は差別がゆるい」? [URL]
水平社と衡平社 [URL]
「白丁」考 [URL]
今年の日韓関係は、レーダー照射問題で悪化したまま終わろうとしています。 来年も日韓関係は悪化一路で進みそうですね。 文在寅政権はあと3年半続きますし、アメリカのトランプ政権は日韓の仲裁に入る気がないようです。 日韓関係の悪化がどこまで行くのか、なかなか読めないところです。
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