韓国は、親日派とされた歴史上人物の子孫の財産を没収することを決めました。 [URL]
これは「親の因果が子に報い‥」あるいは「罪、類九属に及ぶ」の世界ですねえ。 過去に法を遡及して適用し、財産没収です。近代社会の法規範からほど遠いものです。時代が逆戻りしたかのようです。
このような前近代的=古代的な意識が、北朝鮮ではなく、近代化に成功したはずの韓国で今なお強く残っていることに驚かされます。
朝鮮民族の法規範意識は、我々とは違うのではないか、ということは拙論で論じました。 [URL] [URL]
日本でもかつて故本田靖春さんが、従軍慰安婦問題に関連して、
「私の亡父は、初め朝鮮総督府の役人をしていて、後に新設の重工業会社へ移り、敗戦時には本社の筆頭課長をしていた。その次男である私は植民地支配に直接手を下したわけではないが、自分のことを朝鮮への侵略者であり、朝鮮民族に対する加害者であったと思っている。 その罪は四十七年間くらいでは消えない。私の子も、そして孫も背負うべきであろう。それが歴史認識というものではないか。」(講談社『時代を見る眼』1993 114頁)
と論じておられました。日本では左翼・革新系の人が同じような「親の因果が子に報い‥」の意識を持っているようです。 朝鮮民族と日本革新系の意識の共通性は、興味深いものです。
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