小松川事件―民族問題を絡めてはならない(1)
2024-11-03


李珍宇は凶悪犯罪行為を実際に行なっていながら、「非現実的な世界の出来事」すなわち「夢」と感じているということですね。 正田はドストエフスキーを引っ張り出してきて、李の「夢」が分かると言っているようです。 私はドストエフスキーをほとんど読んだことがないからでしょうか、ちょっと理解できませんねえ。

在日朝鮮人であること、圧迫された人間であることは、彼の犯罪とは無関係かどうか、 この点について私は無関係だとは言い切れない。 ただそれが第一義的なものではないといえる (同上 71頁)

 民族問題は第一義ではないというのは、私もその通りと考えます。(続き)

 【拙稿参照】

小松川事件(1)―李珍宇救援を呼びかけた人たち [URL]

小松川事件(2)―李珍宇と書簡を交わした朴壽南 [URL]

小松川事件(3)―李珍宇が育った環境 [URL]

水野・文『在日朝鮮人』(17)―小松川事件 [URL]

小松川事件は北朝鮮帰国運動に拍車をかけた [URL]


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