李容洙さんのフェースブック
2020-05-16


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 5月7日の記者会見で、従軍慰安婦被害者のイ・ヨンス(李容洙)さんが正義記憶連帯(略称「正義連」−旧挺身隊問題対策協議会―略称「挺対協」)を批判、さらには土曜集会には参加しないと表明する爆弾発言をして、韓国内がちょっと騒がしいようです。     それから五日ほど経った12日に、彼女はご自分のフェーズブックに「立場文」を発表しました。 ↑の画像がそれです。 これを読んだところ、記者会見した時の意見表明とは内容が違っていて、ちょっと驚きました。 これの日本語訳がないようなので、全文を訳してみました。

「5月7日の記者会見以降、関連する論難に対する立場文」

私イ・ヨンスは、去る5月7日の記者会見以降、わが大韓民国社会で引き起こされている論難に関連して、いくつか立場を明らかにしようと思います。

まず、私が体験した、また日本の蛮行を同じように全身で体験してきたおばあさんたちの痛みが繰り返されない社会をつくるために、加害国である日本の公式的な犯罪認定と謝罪、当時の真相究明とそれによる法的賠償、当時の責任者に対する公式的な処罰と今後の再発を防ぐための法的・制度的装置が準備され、私を始めとする被害者たちの名誉と人権回復がなされねばないないことを明らかにします。

私は去る30年間、この問題解決のために挺身隊問題対策協議会とその以後の正義記憶連帯と一緒に多くの活動をともにしてきました。 その間、活動を通して慰安婦被害者問題を国内だけでなく、全世界に注意を喚起して、全人類が再びこのような行為があってはダメだという共感と参加と行動を導いてきた成果に対する侮辱と消耗的論争は、止揚されねばならないという前提にから、いくつかお話ししよう思います。

一番目に、このような問題解決の過程は加害国の責任とは別途に、直接の当事者である韓日の国民間の健全な交流関係を構築するための未来の歴史を準備する観点が必要です。 このような点で、両国の学生に対する教育が重要だと考えます。 韓日両国の未来関係を構築して前に出る学生たち間の交流と共同行動がもう少し拡大することを願います。 このような過程を通して、人権と平和の価値がもう少し大きく広がることを期待します。

二番目に、去る30年間、真実を明らかにするための闘争過程で現われた、事業方式の誤謬と間違いを克服するための過程が必要だと思います。 これが誰かを非難する過程ではなくて、今の時代に合った事業方式と責任なる執行過程、そして透明な公開を通して国民の誰もが共感する過程を作っていかなければなりません。 新しい事業ではなく必要な事業を集中して推進し、その成果を整理して誰もが過程をたやすく理解し、共感できるようにせねばならないと考えます。

三番目、去る2015年の朴槿恵政府当時の、韓日間の拙速な合意と関連して、政府の国民の意見の収斂過程とその内容、そして挺対協関係者たちの政府関係者との面談時の対話内容など、関連した内容が早く公開され、わが社会の信頼が回復されねばなりません。 既成言論が提起している根拠のない憶測や非難、対立構図などが、私たちのために寄与することは何もありません。 ただ我が国民の信頼を元に合意過程の全般を公開して、国民の評価に基盤に置いて、問題解決していかねばならないと思います。

その間、私たちの活動は多くの人たちの共感に基づいて、少しずつ少しずつ前に進んできました。 痛みというのは別の痛みに移って癒されるのではなく、くるんで抱いてあげる気持ちから癒されるのだと考えます。

その間、国民に多くの援助と癒しをもらってきました。

誇らしい国民とともにつくり上げてきた成果を踏み台にして、わが社会共通の価値である人権と平和、和解と容赦、連帯と和合を成し遂げることを希望します。

私イ・ヨンスはそのような価値を打ち立てていく道に、残りの人生、微力ながらともにすることを申し上げて、多くの方々の共感と力を合わせることを期待するものです。

ありがとうございます。

2020年5月12日


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