毎日新聞に、妊婦に風疹予防接種を呼びかける記事が出ました。 [URL]
30年以上前の障害者解放運動が盛んだったとき、彼らが風疹予防接種に反対していたことを思い出します。 このことは拙ブログでも書いたことがあります。 [URL]
これに類する主張は珍しくないようです。 2年ほど前に手話に関する講演を聞いたとき、高性能の補聴器によって聞こえるようになることに対して、手話文化が廃れるからと反対する人がいることにビックリしました。 こんな人はごく一部なのかも知れませんが、こんな主張が当事者から出てくることに驚いた次第。
医療や科学技術の発達によって、障害を予防できたのなら、あるいは障害者の障害を取り除くことが出来たのなら、それは喜ばしいことと思うのですが、解放運動ではそれは障害者差別だとして反対してきたし、今もそれにつながる考え方があるようです。 私には理解できなかったし、今も理解できないところです。
ところで先程の話ですが、もし豊かな手話文化があるのなら、それは耳の聞こえない人だけの独占物にするのではなく、健常者同士のコミュニケーションにも利用を呼び掛けたらいいのに、と思います。 電車の中や図書館などでは大声で話すことは禁物ですが、ここで手話を使えば声を出さずに意思疎通ができます。 また豊かな手話文化は障害の有無を超えて楽しむことが出来るのではないか、と思うのですが。
【拙稿参照】
障害者解放運動への疑問 [URL]
被差別正義 [URL]
同情は差別か [URL]
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