日本人をバカにした本―橋本治と中島京子
2015-01-12


橋本さんは自分が考える理想の「市民」を設定して、そのように動かない日本人は「市民」ではなく「バカ」なのだそうです。 そして彼が「日本国民の頭はもう少しよくならなければない」と三回も強く訴えているのを、中島さんは「傾聴に値する」と全面賛成しています。

 橋本さんや中島さんによれば、「市民」ならば安倍政権を支持しないはずなのに選挙でこの政権を選んでしまった日本国民は「バカ」だということです。 だから自分たちは他の「バカ」な日本人と違って本当の「市民」であり、だから賢いのだと思っているようです。 これが酒席の与太話ではなく、堂々と活字にするとはねえ。

 日本国民が民主的な選挙で選んだ結果が意に反するものであれば、まずは自分たちの力不足を反省すべきものでしょう。 それなのに日本国民はバカだと言いつのっているのです。 そのうち、賢い自分がバカな日本国民を統治してやらねばならないと独裁主義になっていくような気がします。

 これほど日本人をバカにした記事が大手新聞に載ったのにビックリした次第。 これの掲載を決めた編集者の見識も同じなんでしょうねえ。


戻る

コメント(全3件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット