5月12日の朝日新聞の読者投稿欄「声」で、ちょっと気になる投稿があった。
「韓国と日本は どうして争う 中学生 杉村 亜× (さいたま市浦和区 12歳) 私は日本人と韓国人のハーフ。ハーフだといろいろ便利なことがある。パスポートを二つ持てて、サッカーや野球の世界大会では両国を応援できる。‥‥‥」
この少女は日韓の二重国籍で、両国のパスポートを所有しているという。これはあり得ることだろうか。もしあり得るなら、どのような場合なのかである。
彼女は日本国籍を有しているので、日本に住んでおれば日本のパスポートは当然発給される。
そして彼女は外国人登録されることはない。だから外国人登録原票記載事項証明書(いわゆる外国人登録済証)を発行されることはない。 韓国政府では、外国に居住する自国民に韓国のパスポートを発給する時はこの証明書の添付が必要とされる。従って日本に居住する彼女は韓国のパスポートを持つことはできない。
もし彼女が韓国に居住し、そこで住民登録をしていれば、韓国のパスポートを発給を受けることができる。あるいは第三国に居住し、そこで外国人登録をしていれば、パスポートを発給を受けるができる。 つまり彼女が韓国のパスポートを持つには、日本に住んでおれば無理であり、韓国か第三国に住んでおれば可能である。
以上から次のような経過があったものと推測できる。
二重国籍の彼女はかつて韓国か第三国に住んでいて、その際に韓国のパスポートを持った。その後、来日して日本に居住し住民登録を行ない、日本のパスポートを持つことになった。
これ以外にどのような場合が考えられるだろうか。ちょっと思いつかない。
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