>なぜ国籍選択の自由を与えなかったのかというのが私の疑問です。> >当時の政府の判断ミスではないでしょうか。>
日本はポツダム宣言(朝鮮の独立を含む)を受諾して敗戦となりました。これによって朝鮮人は日本国籍を離脱しました。そして在日朝鮮人の国籍については、戦勝国(具体的にはGHQ)の判断によるものとされました。日本政府の意向を介在させる余地はありませんでした。従って「当時の政府の判断ミス」ではありません。 戦後成立した大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国の両政府とも、在日朝鮮人は我が国の国民であるとしました。また在日朝鮮人自身も、我々は日本人ではないと主張しました。国籍選択を言う人は誰もいませんでした。国籍選択は当時としてはあり得なかったものです。
>今はないようですが昭和40年代まで本人のうっかりミスでもすぐに強制退去させようとした法務当局の対応にも問題はなかったでしょうか。>
在日でも在留資格のない者(密入国者)は、発覚した時点で強制退去となります。また1965年(昭和40年)までは、在留資格があっても懲役1年以上の者が強制退去とされました。1年以下では強制退去とはなりません。 密入国や懲役1年以上が「うっかりミス」なのか疑問です。
>ちょっと近場にいくのにうっかり外人登録証を所持してなかったために外登法違反で懲役刑、そのまま国外退去というのは理不尽>
外国人登録証の不携帯は罰金刑です。不携帯で強制退去はあり得ません。 なお当時は朝鮮半島からの密入国者が多く、偽の登録証も多く出回っていました。警察は朝鮮人と見れば外国人登録証の提示を求めていた時代でした。 近場で不携帯で捕まっても、真正の登録証であれば家人に連絡して持ってきてもらえば、問題はありませんでした。
>当時の政府は極論すると在日朝鮮人、中国人を日本から一掃したかったのではないかという疑問です。>
在日朝鮮人ついては、犯罪率と生活保護率の高さから、政府がかなり厳しい目で見ていたのは事実です。1959年から政府が韓国の反対を押し切って北朝鮮への帰還を進めたのは、その一つでしょう。
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