中島岳志さん、それはちょっと違うのでは
2019-10-15


また毎日新聞の小倉孝保記者は、2014年6月13日付で「日韓関係について‥‥最近、日本側には誇りを傷つけられたと感じることも多い。ただ、そういうときこそ誇りを声高に主張せず、冷静に対応すべきだと私は思う。それが『強い国』の責任である」と書きました。 ここでは日本は「強い国」ですから、韓国は「弱い国」なのです。

 同じく毎日新聞は2014年2月17日の社説で「(日本は)成熟した民主主義国家として、中国や韓国に対して関係改善に積極的に動け」と主張しました。 日本が「成熟した民主主義国家」ですから、中国や韓国は「未熟な国家」ということです。

 以上のように、日本と韓国の関係は「大国と小国」、「大人と子供」、「強い国と弱い国」、「成熟した民主主義国家と未熟な国家」ということで、保守だけでなく革新も、そして言論界でも、最近まで有していた認識です。 中島さんは韓国を見下していたのは保守派のように語っていますが、実は革新派も、また韓国に理解があるとされているマスコミまでも同じであったことを指摘しておきたいと思います。

 そしてこういう関係だからこそ、日本は相手に言いたいことも言わずに遠慮し、手を差し伸べてきたのでした。 ここは中島さんが「以前の自民党右派や保守論壇に反韓・嫌韓は強い形では見られなかった」と言っているところですね。 いわゆる「金持ち喧嘩せず」の精神でした。 しかし中島さんの言う通り、今は韓国が力をつけ、日本は相対的地位が低下しました。 とすると日本はもう「金持ち喧嘩せず」の必要がなくなり、遠慮なく「言うべきことを言って」喧嘩する状況になったということです。 

 一方力をつけた韓国は、今度は日本との優劣関係が逆転したと思い始めたようで、日本を見下すことが露骨になってきました。 韓国の場合、自分が優位にあると思うと、その優劣関係を明瞭化しようと傾向が強いです。 劣位にある相手方を思いやるという発想は、なかなか出てこないのです。 

 中島さんは「保守政治家こそ韓国と対話すべきだ」と主張していますが、日本の保守政治家と韓国の政治家との対話は今でも時々やっていますね。 しかし互いに言いたいことを言い合うだけで物別れに終わり、感情的なしこりが残ったというものばかりです。 このままで対話しても、しこりが更に強くなるだけでしょう。 こんな状況で単に対話を呼びかけることは、無責任なだけです。 中島さんや朝日新聞が仲介の労を取り、実りのある対話ができるようにお膳立てすれば意味のある主張となるのですが、そんなつもりは全くないようです。 

【拙稿参照】

実は韓・中を見下している「毎日新聞」社説 [URL]

「中韓は子供と思って我慢すればいい」 [URL]

毎日新聞 「“強い国”こそが寛容に」 [URL]

韓国では日本の存在感はない    [URL]

世界で唯一日本を見下す韓国人      [URL]

日本を見下す韓国(2)         [URL]


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