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(未記入) ― 2017-06-23 10:38
日本の場合は女性の地位が高く、プライバシー尊重で個人情報の本名が残りにくくなっています。
古代以来、日本女性が全員名前を持っていたのは確かで、女性に名を聞くのは求婚すること、女性が名を告げるのは求婚を受け入れる事です。(万葉集等)
中世になっても田舎育ちの北條政子は、叙位の際も朝廷に本名を告げていない可能性があって、「政子」は叙位の対象を特定する為の朝廷の命名のはずです。本名は平朝臣「?」。夫とすると決めた時、源朝臣頼朝には告げているはずです。
江戸期でも、女性の名をあからさまにしないのは女性への配慮と考えるべきでしょう。
高貴な女性の名が比較的に残り易いのは、男女ともに名をあからさまにしない理由の一つが、個人の全人格を表す本名を利用する呪を防御する事であって女性の方が暗示に反応し易い為、女性の方が本名の秘匿をより尊重される事と関係するかと思われます。
身分的に呪に対する防御力が強い女性の名は残り易いと考える事が出来ます。
西洋貴族階級の本名が非常に長いのも、本名を使う呪に対する防御と考えられなくはありません。
同じ男系系譜でも、女性の権利が強く自由恋愛婚で近親婚タブーが弱く、離婚再婚可、産んだ異父同母子と同居可能な経済的裏付けが持てた古代日本は産んだ子の父に産んだ子のための出来る限りを要求する女性の権利により、子は父により父と同等身分とされ、父の氏姓を受け継ぎ男系系譜となります。
男性集団から成る征服者集団が被支配下の女性と結婚して子孫を残すと婚姻関係により支配者間の団結を維持する為、儒教のような同姓不婚の同族婚禁止タブーがある男系系譜となります。
アブラハムの宗教のように自然や民族対立による過酷な環境では、男系男性至上主義となりがちです。
朝鮮は、女性の権利が強い日本的男系系譜社会と征服支配による儒教的男系系譜社会との狭間に在ります。古代三韓時代は移民がなだれ込む多民族社会です。
朝鮮女性のミトコンドリアDNAは日本女性とほぼ同じ。日本と朝鮮の差異は男性の差異と考えるべきで日本男性とのY染色体遺伝子の共通性も小さいです。この日朝の男系遺伝子の差異を齎した最大の要因は従母奴婢法と考えられます。女性史的に見ても女性の権利を重んじる配偶男性集団を駆逐された権利意識が強い女性が零落していって女性としての権利を決定的に失った法でもあります。男性には決して教えない女性だけが知る本名があっても可笑しくないかも。
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